血中でのDPAの働き
魚油は心筋梗塞や動脈硬化に有効である!
イヌイットの血中には魚類や海獣に含まれる脂肪酸が多く、肉類に含まれる脂肪酸が少ないことが明らかになりました。
そのため魚類や海獣に含まれる脂肪酸には、心筋梗塞など心臓病を予防する効果があるとして着目されるようになったのです。
心臓病のリスクの高い男性120人を対象にした試験で、1日1回魚を食べると心臓病の予防に効果を発揮することを明らかにしました。日本でも「魚と健康」の関係については調査されており、元・予防がん研究所の平山博士は、毎日魚を食べている人に比べて毎日食べない人の死亡率は、男女平均で30%以上高いと報告しています。
DPAはEPAの10倍以上、動脈硬化や心筋梗塞に有効
DPAは、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などとともに、魚類や海獣に含まれる脂肪酸で、血液の粘度を下げて血行をスムーズにする作用や血管をしなやかにする作用のあることがわかっています。
DPAはEPAの10倍以上、動脈硬化や心筋梗塞などに有効であるという計算になります。アザラシやクジラなど海洋哺乳類の脂質に多く含まれ、特にアザラシに多く含まれるとされ、魚には少ししか含まれていないといわれてきました。
ところがマンボウの肝臓の油にアザラシよりも多量のDPAが含まれることが明らかにされたのです。
◆DPAの主な生理機能
●血管内皮細胞遊走作用(血管壁のキズの修復作用)・・・EPAより10倍強い
●血管壁の柔軟性冗進作用・・・EPAより10〜20倍強い。
●血管の粥状硬化阻害作用・・・EPAよリ10〜20倍強い。
●血管壁中で、EPAはDPAの作用により活性化する。
となっています。また、DPAは次に示すEPAの生理機能を活性化し、その働きを促す働きを示します。
◆EPAの主な生理機能
●血小板凝集抑制作用
●血液中のコレステロール値低下作用
●血液中の中性脂肪低下作用
●血液粘度低下作用
●赤血球変形能の増加作用
●抗炎症、抗アレルギー作用
●発ガン抑制活性
●血管新生抑制作用
DPAには、血管壁のキズを修復したり、血管壁の柔軟性を高める作用があるわけで、この動脈硬化の発端となる原因を阻むのに効果を発揮することになります。
また、DPAには、血管の粥状硬化を阻害する作用があるとともに、DPAがEPAを活性化することにより、血液中のコレステロール値を低下させ、動脈硬化の予防・改善に有効に働きます。
さらに、EPAの血小板凝集抑制作用や血液中の中性脂肪低下作用、血液粗度低下作用などにより、血栓ができるのを阻害し、心筋梗塞などの予防に効力を示します。
DPAを摂ることにより、左記のような臨床的な効果を期待することができます。
◆DPAの主な臨床的な効果
●動脈硬化・心臓病の予防.改善
●糖尿病の予防・改善
●胎児・幼児の視覚・精神の発達促進
●免疫機能の強化(発ガンの抑制)
●アルツハイマー病の予防.改善
●気管支喘息、関節炎、リウマチの予防.改善
●皮膚の保護
●老化防止
●その他(月経痛の軽減、運動機能向上など)
EPAは血流の促進、血栓の抑制にすぐれた効果
EPAは魚類や、オキアミなどの動物プランクトンに多く含まれます。マンボウ肝油に含まれるEPAは7.4%ですが、マンボウ肝油中にはDPAが多量に認められ、EPAと同様の効果を示すだけでなく、その10倍以上の効力を発揮することがわかっています。しかも、DPAはEPAの作用を活性化させることが明らかにされています。
EPAには、血管の劣化を防ぐとともに、血流をスムーズにし、血栓ができにくくする作用があり、動脈硬化や心臓病などの予防・改善に素晴らしい効果を発揮します。EPAの摂取量の多いほど、心筋梗塞や脳梗塞などの予防に効果のあることが明らかにされたというわけです。
DPA・EPA同様にDHAも動脈硬化に効果!
DHAはEPAと同様、魚類に多く含まれる脂肪酸で、私たちの体の中で、DHAはEPAに変わることができますし、また逆も可能で、EPAからDHAへの変換も可能です。そのため、DHAにしろ、EPAにしろ、その含有量の数字だけでは計り知れない効力が期待できることは特筆に値します。
ところで、動脈硬化や血栓などを原因とする疾患に対して、DHAはEPAと同じようにすぐれた効果を発揮することがわかっています。DHAとEPAに共通した働きとして、悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させ、赤血球の変形能を高め、血栓をできにくくする作用のあることが確認されています。
DHAには学習能力を高め、頭をよくする効果
DHAだけにあり、DPAやEPAにはない働きとしては、健脳効果が知られています。私たちが生きていくうえで、脳はとりわけ重要な臓器ですから、脳関所と呼ばれるチェックポイントがあり、通過の許される栄養素は限定されています。
DHAは、脳まで入るけうことのできる稀有な脂肪酸であり、実際、私たち人問の脳に多く存在します。認知や思考、判断といった知的活動を担当しているのが大脳皮質で、神経細胞が配列されています。この神経細胞から伸びた神経線維の末端は、別な脳細胞の膜に結合していますが、この結合部分をシナプスといい、神経伝達物質が放出されます。
神経細胞の中にDHAが不足すると、神経細胞の膜の形成を障害し、最悪の場合は、脳細胞が死滅してしまう危険性もあります。とくに、シナプスにDHAが不足すると、情報伝達がスムーズに働かなくなり、思考力や記憶力の低下を招く心配があります。
農水省食品総合研究所のマウスを使った実験により、「DHAは頭をよくする効果がある」ことが実証されています。実験では、DHAを含むイワシ油で育てたマウスと、DHAを含まないパーム油で育てたマウスを迷路に入れて観察しました。すると、DHAを摂取したマウスは迷わずに出口に到着し、一方、DHAを摂取しないマウスは3分経過しても出口を見つけることができなかったといいます。
頭のいい子に育てたいと思えば、お母さんは子どもがお腹にいる時から、魚をたくさん食べるようにし、子どもが生まれたら、魚好きになるように料理に腕を奮うといいでしょう。もしくは、DHAを含む健康食品を摂るのも一案です。ともあれ、DHAには、動脈硬化や心臓病に有効であるとともに、知能を高める作用や、脳の老化を防止する効果のあることが確認されています。
◆DHAの主な生理機能
●血液中のコレステロール値低下作用
●血液中の中性脂肪低下作用
●抗動脈硬化作用
●健脳作用(記憶力・思考力向上作用)
●胎児の成長促進作用
●発がん抑制作用
●抗アレルギー作用
EPAやDHAを凌ぐ健康素材として注目される「DPA」
素晴らしい生理効果を持つDPAが、全動植物界で最高水準といえる全脂肪中9.6%も含まれることがわかりました。
このDPAはイワシやサンマ、マグロなどさまざまな魚油の中にも含まれますが、含有量は多くても3%前後にとどまります。また、カナダ大西洋北部に生息するハープシーにはDPAが4・8%含まれ、世界的に注目を集めていますが、マンボウ肝油にはそのほぼ2倍量のDPAが含まれているわけで、まさに「マンボウ」ならではの驚異的な含有量といえます。
EPA、DHA、DPAは必要に応じて、いずれの姿にも変身できるということです。EPAはDHA、DPAのいずれにも、DHAはEPA、DPAのいずれにも、DPAはEPA、DHAのいずれにも変わるとができるのです。
つまり、マンボウ肝油中のEPA、DHA、DPAの威力は、それぞれの含有量よりも、はるかにパワーアップしたものが期待できるということです。
マンボウの肝臓が古来より長寿の薬といわれているゆえんも、オメガ3脂肪酸系のEPA、DHA、DPAによるものということができるでしょう。
EPAやDHAなどの他のオメガ3脂肪酸とともに、心臓病などの循環器系疾患や、高脂血症、肥満、糖尿病、ガンなどの予防・改善、さらに脳機能の改善や視力の回復など、さまざまな疾患に効果をもたらすことを報告したのです。
加えて、DPAの驚異の効力として、血管壁のキズの修復能力はEPAの10倍強く、血管壁の柔軟性冗進能や血管の粥状硬化阻害能力はEPAの10〜20倍強いことを強調しました。近年、DPAは、生命の源である海から贈られたオメガ3脂肪酸の仲間として、しかもEPAやDHAを凌ぐ健康素材として、世界的に注目されてきています。
とはいえ、DPAの健康維持・増進効果についての本格的な研究はこれから始まるところであり、近い、将来には、EPAやDHAとはまた違う、DPAに特異な機能がいろいろ明らかにされることと思われます。
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